桜井正光

(さくらいまさみつ)
実業家・企業家・経営者。事務機器・光学機器・精密機器などを製造する大手メーカー「株式会社リコー」で社長を務めていたことで知られている。そのほか、企業経営者による経済団体である公益社団法人経済同友会の代表幹事や、NPO法人日本防災士機構の評議員、日本気候リーダーズ・パートナーシップの代表、日本品質管理学会の会長、ビジネス機械・情報システム産業協会の会長といった要職を歴任した。

東京都に生まれ、早稲田大学を卒業後、1966年に株式会社リコーに入社。イギリスで現地法人の社長などを務めたのち、1996年に同社で初めてとなる技術系出身の社長として、8人の上席役員を抜いてトップに抜擢された。11年間社長を務める中で、オフィス複合機のデジタル化や海外企業の買収などを率先して進め、同社を連結売上高2兆円以上の巨大グローバル企業に成長させたのち、2007年に会長に就任。2011年に特別顧問となった。地球温暖化対策にも積極的に取り組む「環境経営」は大きく評価されたほか、経済同友会代表幹事時代には環境問題や少子高齢化に鑑みた企業の競争力向上を重視した「新・日本流経営」を提言し、話題となった。

受賞歴に、毎日経済人賞など。

死因は、急性気管支肺炎であった。82歳。死去の事実は、2週間以上が経過した2月8日にメディアなどで一斉に報道された。

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