ヨハン・ガルトゥング

社会学者・数学者(ノルウェー)。「平和学の父」として世界的に有名。なお、平和学とは、諸国家間の紛争が発生する背景や経済的な原因などから、発生を回避する方法や平和を維持する条件などについて科学的に研究する学問分野のこと。

1930年、ノルウェーの首都であるオスロに生まれ、地元の国立大学であるオスロ大学で学ぶ。1959年には、ノルウェーの民間研究機関である「PRIO」(オスロ国際平和研究所)を創設し、平和に関する研究を主導。1970年まで代表を務めた。

1987年には、「もう1つのノーベル賞」「第2のノーベル賞」などと称される国際的に名誉ある賞「ライト・ライブリフッド賞」(Right Livelihood Award)を受賞。1993年には、平和的手段による紛争解決を目指す国際非政府組織(NGO)である「トランセンド・インターナショナル」(TRANSCEND International)を、妻とともに創設した。

著書(編著・共著を含む)に、「構造的暴力と平和」「仏教 – 調和と平和を求めて」「平和への新思考」「ガルトゥングの平和理論」「日本人のための平和論」「ガルトゥング紛争解決学入門」「グローバル化と知的様式」「90年代日本への提言」「市民・自治体は平和のために何ができるか」「ガルトゥング平和学の基礎」日本は危機か」「ガルトゥング平和学入門」「平和への選択」などがある。

上述の通り、日本に関する著書をいくつか残しているほか、来日の上、立命館大学などで平和学を教えたこともある。

ノルウェーのバールムにある保健機関にて死去。死因などの詳細は不明。93歳。なお、訃報は、PRIO(オスロ国際平和研究所)によって亡くなってから2日後に発表された。

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