志賀浩二

(しがこうじ)
数学者・理学博士(東京大学)。専門は数学教育、および微分トポロジーともよばれる微分位相幾何学。東京都目黒区に本拠を構える国立大学法人・東京工業大学(Tokyo Tech)名誉教授。そのほか、桐蔭学園横浜大学教授、桐蔭生涯学習センター長なども歴任した。一般向け数学書にて多くの著作物を残したことで知られている。

新潟県新潟市に生まれ、新潟大学を卒業。その後、東京大学大学院などを経て、1975年、東京工業大学教授に就任。以後、1998年に桐蔭学園横浜大学教授、2000年に同大学客員教授などを歴任。

著書(編著を含む)に、「近代ベクトル解析入門」「変形の理論」「基礎数学・幾何学(シリーズ)」「現代数学への招待」「無限への一歩」「数学30講(シリーズ)」「数学 7日間の旅」「対話・20世紀数学の飛翔(シリーズ)」「数学が生まれる物語(シリーズ)」「数学が育っていく物語(シリーズ)」「高校生に贈る数学(シリーズ)」「対話でまなぶ数学教室(シリーズ)」「はじめからの数学(シリーズ)」「算数から見えてくる数学(シリーズ)」「大人のための数学(シリーズ)」「数学という学問・概念を探る(シリーズ)」「数学のたのしみ(シリーズ)」「現代数学の土壌」「現代数学の展望」など、多数。

そのほかに訳書として、「数学のひろば・柔らかい思考を育てる問題集」(ドミトリ・フォミーンほか)、「モース理論・多様体上の解析学とトポロジーとの関連」(ジョン・ウィラード・ミルナー)などがある。

主な受賞歴に、日本数学会が「数学に関する著作活動により教育・研究などに大きく貢献した人物を顕彰」する日本数学会出版賞(2005年)などがある。

神奈川県横浜市の介護老人施設にて死去。死因は、老衰であった。93歳。なお、死去の事実は、10日以上が経過してから報道などによって明らかとなった。

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