笹山晴生

(ささやまはるお)
歴史学者・古代史研究家。東京大学名誉教授。そのほか、名古屋大学講師・助教授、学習院大学教授・学科主任なども歴任した。奈良時代・平安時代における天皇制の研究や、古代日本における武力・兵制についての研究分野で特に有名。元政治家・衆議院議員であった笹山茂太郎の息子。

1932年、東京市豊島区(現在の東京都豊島区)生まれ。秋田県立横手美入野高等学校(現在の横手高等学校)を経て東京大学を卒業後、同大学大学院に進み、のちに研究室助手となる。以後、数々の研究を基に多くの著書を発表。2004年から2005年(平成16~17年)にかけては、女性天皇の是非を検討するなどした小泉純一郎総理大臣(当時)の私的諮問機関「皇室典範に関する有識者会議」のメンバー(委員)にも選ばれた。そのほか、「歴代天皇の御事績について」「日本の天皇制をめぐって」「仁徳天皇の御事績について」など、皇室において天皇陛下や皇后陛下、皇太子殿下、皇太子妃殿下などにたいし数々の講義(御進講)を行ったことでも知られている。

代表的な著書(共著・編著を含む)に、「古代国家と軍隊」「日本古代史講義」「奈良の都」「平安初期の政治改革」「日本古代衛府制度の研究」「古代をあゆむ」「坂本太郎」「平安初期の王権と文化」「日本霊位記」「平安の都」「詳説日本史」「日本律令制の構造」「日本古代史年表」「日本律令制の展開」「アナウンサーが読む聞く教科書 – 山川詳説日本史」などがある。

死因は、老衰であった。91歳。死去の事実は、近親者などで葬儀が営まれたあと、亡くなってから半月以上が経過したのちに発覚した。

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