須賀敦子

(すがあつこ)
エッセイスト・翻訳家・イタリア文学者。上智大学などで兼任教員(非常勤講師)として過ごす傍ら、長年のイタリア生活を活かしたイタリア文学の翻訳が50代を過ぎてから注目を集め始め、エッセイスト(随筆家)としても活躍するようになった。

著書に、「コルシア書店の仲間たち」「トリエステの坂道」「ユルスナールの靴」「時のかけらたち」「霧のむこうに住みたい」「本に読まれて」「主よ一羽の鳩のために」「地図のない道」「イタリアの詩人たち」などがある。

また、翻訳した作品には、「荒野の師父らのことば」「木をかこう」「太陽をかこう」「マンゾーニ家の人々」「逆さまゲーム」「モンテ・フェルモの丘の家」「ある家族の会話」「ウンベルト・サバ詩集」などがある。

その功績が称えられ、イタリア語から日本語への優秀な翻訳に対して表彰を行う「須賀敦子翻訳賞」が創設されている。

死因は、心不全であった。69歳。晩年は、卵巣腫瘍の手術を受けるなど、健康状態に不安を抱えていた。

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