佐々木守

(ささきまもる)
脚本家・放送作家。漫画の原作でも数々のヒット作を持つ。石川県の南部・加賀地方にある能美市の出身。

明治大学を卒業後、沖縄での人形劇上演などを経て、1960年に株式会社TBSラジオの作家となり、ラジオドラマの脚本を担当。1963年にテレビドラマ「現代っ子」の脚本を手掛け、テレビの世界にも進出した。以後、大学時代に編集者を務めていた教育映画作家協会で知り合った大島渚の監督作品など、映画も手掛けるようになる。

一方、漫画原作者として、「ナイン」「陽当たり良好!」「みゆき」「タッチ」「H2」「MIX」などのヒット作を持つ漫画界の巨匠・あだち充の初期の頃の作品や、水島新司の人気野球漫画「男どアホウ甲子園」など、数々の漫画において原作を手掛けたことでも知られている。

脚本などを担当した主なテレビドラマには、上述した「現代っ子」を始め、「ウルトラマン(シリーズ)」「レモンのような女」「柔道一直線」「焼きたてのホカホカ」「刑事くん」「コメットさん」「シルバー仮面」「美人はいかが?」「おくさまは18歳」「ママはライバル」「霧の感情飛行」「赤い迷路」「赤い運命」「11人いる!」「出発」「こおろぎ橋」「七人の刑事」「刑事犬カール」「コメットさん」「西遊記」「獅子のごとく」「ピーマン白書」「あゝ野麦峠」「花嫁衣裳は誰が着る」「君に涙は似合わない」「侍ニューヨークを走る」「空と海をこえて」など、多数。

また、映画では、「ユンボギの日記」「小さな冒険旅行」「忍者武芸帳」「無理心中・日本の夏」「絞死刑」「新宿泥棒日記」「帰って来たヨッパライ」「夏の妹」「儀式」「東京戦争戦後秘話」「日本一の断絶男」「日本一の裏切り男」「戒厳令の夜」「非行少女」「ゴルフ夜明け前」「ウルトラQザ・ムービー – 星の伝説」などがある。

原作者として関わった漫画作品には、上述した「男どアホウ甲子園」を始め、「ヒラヒラくん青春仁義」「おひけェなすって!野球仁義」「甲子園魂」「リトルボーイ」といったあだち充作品や、「宮本武蔵」「天地に夢想」「一休伝」「ソルジャーボーイ」「ヒロインの肖像」「竜が斬る!」「蜻蛉日記」「風のまほろば」「独眼竜翔ける」「甲子園ボーイ」などがある。

その他、「アイアンキング」「死神の子守唄」「男どアホウ甲子園」「コンクリートジャングル」「チンジャラ・マーチ」といったテレビ作品のオープニングテーマ・エンディングテーマ・挿入歌や、「石川県立能都北辰高等学校」「石川県立小松明峰高等学校」「金沢学院大学付属金沢東高等学校」といった学校の校歌などの作詞も担当した。

著書に、「焼きたてのホカホカ」「海の十字架」「鷹の砦」「白い波紋」「ハムレット心中」「オトコがいっぱい!」「オトコがほしい!」「故郷は地球」「竜宮城はどこですか」「ネオンサインと月光仮面」「戦後ヒーローの肖像」など、多数。

死因は、内臓疾患であった。69歳。

タイトルとURLをコピーしました