作田啓一

(さくたけいいち)
社会学者。京都大学名誉教授。社会学者を始め、日本の研究者などを対象とした職能団体・学術組織である「一般社団法人日本社会学会」元会長。そのほか、甲南女子大学教授、西京大学(現在の京都府立大学)助教授なども歴任した。経済学者で、京都帝国大学(現在の京都大学)にて教授なども務めた作田荘一の息子。作家である折目博子の夫。

1922年、山口県山口市に生まれ、兵庫県西宮市に本部を構える関西学院大学を卒業後、さまざまな大学で教授などを務めながら一貫して人間学としての社会学を研究。

代表的な著書(共著・編著を含む)に、「価値の社会学」「生成の社会学をめざして – 価値観と性格」「現実界の探偵 – 文学と犯罪」「深層社会の点描」「恥の文化再考」「ジャン・ジャック・ルソー」「ドストエフスキーの世界」「一語の辞典」「生の欲動」「超近代の学をめざして」「教材社会学」「社会学のすすめ」「欲動を考える」「命題コレクション社会学」「人間学命題集」など。

論文に、「酒鬼薔薇君の欲動」「フェリーニの”道”」「超社会化の存在論的基底」「ジョイスとシュレーバー」「倒錯としてのいじめ」「空虚感からの脱出」「羞恥論」「究極の他者について」「報復・正義・赦し」「文学的感動と幻想」「対象不特定の報復」「チェーホフ― – 絶望と希望の文学」「漱石における夜の思想」など、多数。

死因は、肺炎であった。94歳。

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