荒川修作

(あらかわしゅうさく)
美術家。同じく美術家で、詩人でもあったマドリン・ギンズの夫。紺綬褒章・紫綬褒章・旭日小綬章・フランス文芸シュヴァリエ勲章受章者。

愛知県名古屋市出身で、武蔵野美術学校を中退後、1950年代後半より美術家としての道を歩み始める。1961年、アメリカへ渡り、ニューヨーク州・ニューヨーク市を拠点に活動。ほどなくして、のちに妻となるマドリン・ギンズと出会い、共同制作を開始する。

その実力は世界各国で認められ、1986年には、フランス文化省による芸術・文学の名誉勲章「フランス文芸シュヴァリエ勲章」を受章。また、1997年には、ニューヨークのソロモン・R・グッゲンハイム美術館にて日本人として初めての個展を開催、その名前と実力をさらに知らしめた。

代表的な建築作品には、岐阜県養老町の養老公園内にある有料施設「養老天命反転地」や、愛知県名古屋市の「志段味循環型モデル住宅」、岡山県奈義町の奈義町現代美術館にある「遍在の場・奈義の龍安寺・建築する身体」、ニューヨーク・イーストハンプトンの「バイオスクリーブ・ハウス」など、多数。

著書に、「意味のメカニズム」「死なないために」「建築 – 宿命反転の場 -」「生命の建築」「建築する身体 – 人間を超えていくために」「死ぬのは法律違反です – 死に抗する建築」「幽霊の真理」「意味のメカニズム」など。妻であるマドリン・ギンズとの共著も数多い。

アメリカ合衆国・ニューヨーク市内にある病院にて死去。死因は、病気であったことに間違いはないが、詳細な情報は明らかにされていない。73歳。一部では、癌であったとの記事もある。生前より、「死なないことに決めた」などと公言の上、「死なないために」「死ぬのは法律違反です」といったタイトルの著書も残していたが、急激な病変には勝てなかったと見られる。その死は、世界中を驚きと悲しみの渦に巻き込んだ。

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