赤松良子

(あかまつりょうこ)
政治家・官僚・外交官。財団法人日本ユニセフ協会会長。文部大臣や駐ウルグアイ大使などを歴任したことで知られている。「青杉優子」のペンネームで活動することもある。旭日大綬章受章者。

大阪府大阪市に生まれ、東京大学を卒業後、1953年に労働省へ入省。以後、女性公務員のパイオニアとして活躍、国連日本政府代表部公使や山梨労働基準局長を経て、1982年に労働省婦人少年局長に就任。雇用における男女平等を実現するための「男女雇用機会均等法」立案に関わり、1985年に国会にて成立するまで、その中心的存在として奔走した。

その後、1986年に駐ウルグアイ大使に就任。1989年に労働省を退官するも、1993年には細川護熙内閣総理大臣(当時)、および1994年には羽田孜内閣総理大臣(当時)の下で、それぞれ文部大臣を務めた。2003年、女性として初めて旭日大綬章を受章したほか、2008年には、同じく女性として初めて日本ユニセフ協会会長に就任、亡くなるまで勤め上げた。

そのほか、政治家を志す女性を支援する全国ネットワーク「WINWIN」の代表や、同じく女性政治家を支援する「赤松政経塾」の主宰、選挙における候補者の男女均等を目指す「クオータ制を推進する会」(Qの会)の主宰なども歴任。女性のリーダー育成や政治への参画に対して精力的に活動した。

著書(共著・編著を含む)に、「うるわしのウルグアイ」「詳説・男女雇用機会均等法及び改正労働基準法」「解説・女子労働判例」「均等法をつくる」「志は高く」「わかりやすい男女雇用機会均等法」などがある。

死因などの詳細は公表されていない。94歳。死去の事実は、日本ユニセフ協会が明らかにした。

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