西村滋

(にしむらしげる)
作家・小説家。脚本家を務める松本真樹(ニシモトマキ)の父。代表作に、全国青少年読書感想文コンクールの課題図書にもなった1976年の「お菓子放浪記」などがある。なお、同作品はテレビドラマ化も果たし、幅広い層から支持された。

愛知県名古屋市出身。幼少時代に両親と死別し孤児となるという過酷な経験を持つ。1952年に「青春廃業」にてデビュー、その後の1957年に発表した「やくざ先生」は、石原裕次郎の主演で映画にもなった。

そのほかの作品には、「陽のあたらぬ恋人たち」「しゃくなげの詩」「雨にも負けて風にも負けて」「おとうさんのひとつの歌」「それぞれの富士」「春まで命があれば」「不良少年」「ザ・ろまんちすと」「続・お菓子放浪記」「SOSの季節」「戦火をくぐった唄」などがある。

受賞歴に、石川文化事業財団が設立した文学賞で、小説「路傍の石」の作者として知られる山本有三の功績を称えて設置された「路傍の石文学賞」や、「日本ノンフィクション賞」などがある。

死因は、多臓器不全であった。91歳。

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