大岡信

(おおおかまこと)
詩人・評論家。一ツ橋綜合財団理事・東京芸術大学名誉教授。日本ペンクラブ元会長。文化功労者。歌人である大岡博の息子。イタリア文学者・著作家・東京経済大学教授である大岡玲、及び詩人・画家である大岡亜紀の父。

受賞歴に、藤村記念歴程賞・現代詩花椿賞・読売文学賞・菊池寛賞・日本芸術院賞 恩賜賞・朝日賞・国際交流基金賞・草加市文化賞など多数。また、受章歴には、芸術文化勲章オフィシエ・芸術文化勲章シュヴァリエ・レジオンドヌール勲章オフィシエ(以上はフランス政府による)、文化勲章など。

また、ストルガ(マケドニア共和国)で毎年開催されている詩の国際的なフェスティバル「ストルガ詩の夕べ」(ストルガ国際詩祭)で、詩の世界において最も権威を持つと言われている「金冠賞」を、日本人として初めて受賞したことでも知られている。

著書・詩集に、「日本の古典詩歌」「大岡信著作集」「わが詩と真実」「記憶と現在」「遊星の寝返りの下で」「ヴァンゼー連詩」「詩とはなにか」「光のとりで」「火の遺言」「地上楽園の午後」「ぬばたまの夜、天の掃除器せまつてくる」「旅みやげにしひがし」「丘のうなじ」「世紀の変り目にしやがみこんで」「浅酌歌仙」「歌仙」「すばる歌仙」「歌仙の愉しみ」「とくとく歌仙」など多数。

その他、評論・評伝などに「現代詩試論」「眼・ことば・ヨーロッパ 明日の芸術」「言葉の出現」「紀貫之」「装飾と非装飾」「今日も旅ゆく」「本が書架を歩みでるとき」「ことばの力」「百人一首」「詩の日本語」「日本詩歌読本」「詩歌の読み方」「短歌・俳句の発見」「マドンナの巨眼」「人生の黄金時間」「あなたに語る日本文学史」「ぐびじん草」「日本語つむぎ」「おもひ草」「ひとの最後の言葉」「人類最古の文明の詩」「詩人と美術家」など多数。

さらに、翻訳・音楽作品・映画「あさき夢みし」の脚本など、その活躍の幅は広く、枚挙に暇がない。

死因は、呼吸不全であった。86歳。

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