原信夫

(はらのぶお)
ミュージシャン(ジャズ)。テナーサックス奏者。紫綬褒章・旭日小綬章受章者。

富山県富山市の出身だが、音楽の道を歩むことを志し、第二次世界大戦後に上京。戦時中、海軍軍楽隊に所属していた際の先輩からジャズの世界に引き込まれ、ジャズマンとしての第一歩を踏み出す。

その後、ビッグバンド「原信夫とシャープス&フラッツ」のメンバーとして、多くのジャズマンと共演。NHKが主催する年末恒例イベント「紅白歌合戦」には、1963年の第14回開催から1969年の第20回開催まで7年連続で紅組演奏として出場したほか、1971年・1974年にも紅組演奏として出場。合計9度の出場歴を誇る。

また、作曲家として、美空ひばりの「笑顔と涙の遠い道」「真赤な太陽」「むらさきの夜明け」など、多くの歌手に楽曲を提供している。さらに、皇居東御苑にて宮内庁及び皇宮警察本部幹部職員の団体が主催する「天皇皇后両陛下御成婚50年及び天皇陛下御即位20年奉祝行事」にも出演。天皇・皇后及び皇族の前で、ジャズ演奏を披露したこともある。

主な受賞歴に、ジャズ情報誌である「スイングジャーナル」が主催し、年間を通じてジャズ界の発展に最も大きな影響をもたらした人物に対して贈られる賞の1つ、「南里文雄賞」(1982年)を始め、日本レコード大賞(功労賞)、芸術祭優秀賞などがある。

東京都内にある病院にて死去。死因は、肺炎であった。94歳。

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