柳生博

(やぎゅうひろし)
俳優・タレント・司会者。テレビなどのメディアで数多く活躍する傍ら、ガーデナー(作庭家、庭師)として活動していたことも知られている。野鳥の保護や自然の調査研究などを目的として設立された公益財団法人「日本野鳥の会」にも所属、会長・名誉会長を歴任。

特に、1981年から1993年までテレビ朝日系列で放送されていたクイズ番組「100万円クイズハンター」において司会を務め、「ハンターチャンス!」の決め台詞を毎回発することで有名。同セリフは、モノマネタレントなどによってたびたび模倣され、本人の代名詞にもなった。12年に渡って人気を博した同番組には相当な思い入れがあり、放送中は、できる限り継続したい旨をそこここで言及していた。

そのほかに出演していたバラエティ番組やクイズ番組、情報番組などには、「すばらしい味の世界」「日曜お笑い劇場」「クイズ面白ゼミナール」「平成教育委員会」「生活ほっとモーニング」「タモリのSuperボキャブラ天国」「とんねるずのみなさんのおかげです」「わたしが子どもだったころ」「連続クイズ・ホールドオン!」「爆報!THEフライデー」などがある。

また、俳優として出演したテレビドラマには、「特別機動捜査隊」「ザ・ガードマン」「コメットさん」「竜馬がゆく」「勝海舟」「山河燃ゆ」「おかあさん」「いのち」「鞍馬天狗」「鬼平犯科帳」「オランダおいね」「遠山の金さん捕物帳」「美しきチャレンジャー」「銭形平次」「太陽にほえろ!」「非情のライセンス」「必殺仕置人」「剣客商売」「風の中のあいつ」「われら青春!」「しあわせ志願」「ふりむくな鶴吉」「剣と風と子守唄」「水戸黄門」「前略おふくろ様」「円盤戦争バンキッド」「Gメン’75」「ノンちゃんの夢」「死の断崖」「ダイヤルは死の囁き」「がんばれ!レッドビッキーズ」「あさひが丘の大統領」「やる気満々」「球形の荒野」「たった独りのあなたのために」「妻たちのマネーゲーム」「陽あたり良好!」「とっても母娘」「竜馬におまかせ!」「負け組キックオフ」「やすらぎの刻」などがある。

映画では、「あれが港の灯だ」「太陽に突っ走れ」「関東果し状」「翔んだカップル」「飛び出せ!青春」「日本一のマジメ人間」「パッセンジャー 過ぎ去りし日々」「19(ナインティーン)」「善人の条件」「ミンボーの女」「静かな生活」など。

そのほか、「赤い殺人鬼/カリフォルニア殺人事件」「グレン・ミラー物語」「殺人心理学」「復讐のタッチダウン」「仔鹿物語」「野生のエルザ」「遊星からの物体X」「ミスター・ノーボディ」「刑事コロンボ」「刑事コジャック」などの海外映画・海外ドラマにおける吹き替えや、「生きもの地球紀行」「父子鷹」「新ビーグル号探検記」「NNNドキュメント’13」「沖縄 生命息づく不思議の森」といった番組におけるナレーションなどでも活躍した。

小林製薬株式会社、株式会社ニコン、株式会社コムスン、興和株式会社、シャープ株式会社、ハウス食品株式会社など、著名企業におけるテレビCMへの出演も多数。

著書(共著を含む)に、「自然を生きる、自分を生きる」「森のやすらぎ」「素朴がいい – 柳生流生き方・育て方」「森と暮らす、森に学ぶ」「森に暮らし、鳥になった人。」「和暦で暮らそう」「これがわれらのコンテナーガーデン」「じいじの森」「八ケ岳の野鳥に逢いにきました。」などがある。

山梨県北杜市にある自宅にて死去。死因は、老衰であった。85歳。体調不良による自宅療養中に、家族に見守られながら安らかに息を引き取ったとのことである。

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