ハンス・モドロウ

政治家(ドイツ)。元ドイツ民主共和国(東ドイツ)首相。東ドイツにおける最後の社会主義統一党(共産党)首相として、「東ドイツのゴルバチョフ」とも呼ばれていた。ドイツ祖国功労勲章、カール・マルクス勲章受章者。

1928年、ドイツ国・プロイセン自由州・ポンメルン県ヤセニッツ(現在のポーランド共和国・西ポモージェ県・ポリツェ)に生まれ、モスクワにあるコムソモール大学やライプツィヒにあるカール・マルクス大学(現・ライプツィヒ大学)で学ぶ。

1949年にドイツの共和主義政党「ドイツ社会主義統一党」(SED)に入党。青年組織「FDJ」(自由ドイツ青年団)の中央評議会委員を務めるなど、政治家としての道を歩み始める。その後、ベルリン・ケペニック地区第一書記、ベルリン地区党指導部宣伝担当書記、SED中央委員会委員、SEDドレスデン地区地区委員会第一書記などを歴任。

1989年11月のベルリンの壁崩壊(東西ドイツ統一)後、首相(閣僚評議会議長)であったヴィリー・シュトフの後任としてその座に就いた。1990年3月に実施された人民議会の自由選挙における中道右派連合の勝利に伴い、首相を辞任。

著書に、「ドイツ、統一された祖国 – 旧東独首相モドロウ回想録」「遠くて近い二つの国 – 東ドイツと日本」などがある。

死因は、脳卒中であった。95歳。

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