マイケル・ガンボン

俳優(アイルランド)。世界中で空前の大ヒットを記録した「ハリー・ポッター」シリーズにおいて、ホグワーツ魔法魔術学校のダンブルドア校長役を演じていたことで有名。なお、この役は、当初演じていたリチャード・ハリスの死去に伴って引き継いだもので、3作目となる「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」からの出演となっている。

アイルランドの首都ダブリンに生まれ、幼少期にイギリスへ移住。ダブリンやロンドンなどの舞台で活動していた。その後、ウィリアム・シェイクスピアの戯曲が原作であり、ローレンス・オリヴィエが主役を演じた「オセロ」にて映画デビューを果たす。以後、数々の映画やテレビドラマで独特の存在感を発揮、人気を博した。

記憶力の低下を理由に、2015年より演劇界の一線からは退いていたが、映画やテレビドラマにおいては活動を継続していた。

主な受賞歴に、ベルリン国際映画祭(芸術貢献賞)、ローレンス・オリヴィエ賞(演劇主演男優賞、コメディ・パフォーマンス賞)、全米映画俳優組合賞(キャスト賞)など。1998年には、ナイトの爵位を授与されている。

出演した主な映画には、上述の「ハリー・ポッター」シリーズや「オセロ」を始め、「海に帰る日」「デス・ヒート」「白く渇いた季節」「モブスターズ」「コックと泥棒、その妻と愛人」「トイズ」「ナッシング・パーソナル」「マン・オブ・ノー・インポータンス」「ジキル&ハイド」「プランケット&マクレーン」「鳩の翼」「スリーピー・ホロウ」「クリスマス・キャロル」「シャーロット・グレイ」「アリ・G」「ゴスフォード・パーク」「ロスト・プリンス」「シルヴィア」「ワイルド・レンジ」「華麗なる恋の舞台で」「レイヤー・ケーキ」「ライフ・アクアティック」「オーメン(2006年リメイク版)」「グッド・シェパード」「情愛と友情」「恋愛上手になるために」「ザ・ウォーカー」「ファンタスティックMr.FOX」「英国王のスピーチ」「パディントン」「パディントン2」「ヘイル、シーザー!」「ジョン・F・ドノヴァンの死と生」「キング・オブ・シーヴズ」「ジュディ 虹の彼方に」などがある。

また、出演した主なテレビドラマには、「ジム・ヘンソンのストーリーテラー」「ドクター・フー」「クランフォード」「メグレ警視」「ホロウ・クラウン」「エンジェルス・イン・アメリカ」などがある。

病院にて死去。死因は、肺炎であった。82歳。「家族に見守られながら、静かに息を引き取った」と、妻と息子が声明を発表している。

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