丸山博一

(まるやまひろかず)
俳優・演出家。東宝株式会社に所属する俳優で、同社の劇団「東宝現代劇75人の会」のメンバーとして舞台を中心に活躍した。

早稲田大学在学中の1957年に東宝の演劇部と契約、翌1958年、卒業と共に劇団「東宝現代劇」に1期生として入団。同年、芸術座公園「モデルの部屋」にて舞台デビューを果たす。以後、1961年より長きに渡って続いていた森光子主演の舞台「放浪記」に2009年まで出演するなど、舞台を中心にテレビドラマなどでも活躍した。近年は、帝国劇場の開場100周年を記念した作品「風と共に去りぬ」にも出演している。

一方で演出家としての活動歴もあり、「熊楠の家」「冬支度」「かえり花」などの作品において演出を担当した。

出演した主な舞台には、上述した「モデルの部屋」や「放浪記」、「風と共に去りぬ」を始め、「がめつい奴」「今日を限りの」「風林火山」マイ・フェア・レディ」「屋根の上のヴァイオリン弾き」「たぬき」「浮かれ式部」「ザ・サウンド・オブ・ミュージック」「雪まろげ」「草燃える」「ジキル&ハイド」「とおりゃんせ」「ミー&マイ・ガール」などがある。

テレビドラマでは、1981年にTBS系列で放送されていた「関ヶ原」における前田家・家老の中川光重役を始め、「御宿かわせみ」「次郎長臨終」などに出演した。

受賞歴に、演出を手掛けた「熊楠の家」における菊田一夫演劇賞(大賞)など。

東京都内にある自宅にて死去。死因は、腎不全であった。88歳。死去の事実は、2ヶ月以上が経過した12月に入ってから明らかとなった。連絡が取れないことを不審に思った「東宝現代劇」の団員が、11月に入ってから家族に確認したところ、亡くなっていたことが判明したという。

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