櫻井敦司

(さくらいあつし)
ミュージシャン・ヴォーカリスト・歌手。1987年にメジャーデビューした人気ロックバンド「BUCK-TICK」のヴォーカリストとして有名。所属事務所である有限会社バンカーの2代目代表取締役も務める。作家・小説家で、芥川賞も受賞した遠野遥の父。かつては、「ATSUSHI」「桜井敦司」といった表記で活動していた。「魔王」「あっちゃん」と呼ばれ、音楽仲間やファンの間で親しまれた。

「BUCK-TICK」は1984年に結成(当初のバンド名は「非難GO-GO」)、1987年にビクターエンタテインメントのレコードレーベル「Invitation」(ビクターインビテーション)よりメジャーデビュー。1989年には、メンバーが麻薬取締法(麻薬及び向精神薬取締法)違反により逮捕され、活動停止を余儀なくされるなどの苦難もあったが、最先端の洋楽をも向こうに回すアヴァンギャルドで疾走感に満ちた音楽と過激なステージが、髪の毛を立てるインパクトのあるビジュアルとも相まって、現在までの長きに渡って大きな人気を博している。

また、2015年にはソロプロジェクトとして「THE MORTAL」も始動、アルバム「I AM MORTAL」や「Spirit」を発表している。

「BUCK-TICK」としての主な発表曲は、「JUST ONE MORE KISS」「悪の華」「スピード」「M・A・D」「ドレス」「唄」「鼓動」「キャンディ」「ヒロイン」「月世界」「GLAMOROUS」「幻想の花」「ROMANCE」「HEAVEN」「GALAXY」「独壇場Beauty」「New World」「Moon さよならを教えて」「堕天使」「Go-Go B-T TRAIN」「無限 LOOP」など、多数。CMソング、ドラマやアニメの主題歌、テレビ番組のテーマ音楽などに使用されているものも多い。

死因は、脳幹出血であった。57歳。横浜・みなとみらいにある「KT Zepp Yokohama」で行われていた公演中に体調不良を訴え、病院に緊急搬送されたが、そのまま息を引き取ったという。当日及び翌日の公演は中止が発表されていた。死去の事実は、「BUCK-TICK」の公式サイトにて明らかとなった。デビュー36年目を迎えた矢先の訃報に、他メンバーを始め、関係者やファンの動揺は大きい。

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