豊田有恒

(とよたありつね)
作家・小説家・脚本家・翻訳家・評論家。主にSF小説や推理小説の分野で数多くの作品を残した。一方で、SF作家や評論家、翻訳者などによる親睦団体「一般社団法人日本SF作家クラブ」会長や、島根県立大学名誉教授、「東アジアの古代文化を考える会」事務局長、「電電公社民営化」諮問委員、「筑波科学博覧会政府展示館」出展委員、「東南アジアプロモーションセンター」アドバイザーなどの要職を歴任。なお、本名は同漢字表記にて読みが「とよだありつね」となる。

武蔵大学に在学中からSF作品や脚本を執筆し、卒業後に本格的に活動を開始する。SF作家デビューは、1962年の作品「火星で最後の・・・・・・」であった。以後、「モンゴルの残光」「倭王の末裔」など数多くの作品を生み出す傍ら、テレビアニメ「エイトマン」「鉄腕アトム」「宇宙戦艦ヤマト」などの脚本や原案・監修も手掛けた。その他、古代史や原発問題、日韓関係を扱ったノンフィクション作品など、執筆のジャンルは幅広く、その作品は枚挙に暇がない。

主な小説作品に、上述した「火星で最後の・・・・・・」「モンゴルの残光」「倭王の末裔」のほか、「ダイノサウルス作戦」「地球の汚名」「暴走狩り」「タイムスリップ大戦争」「スペースオペラ大戦争」「火の国のヤマトタケル」「飛騨のヤマトタケル」「巨神国のヤマトタケル」「四丁目の決闘」「黒真珠作戦」「雪原のフロンティア」「南十字星遥かに」「枯れた時間」「日本占領」「倭の女王・卑弥呼」「北方の夢」「陸奥の対決」「崇峻天皇暗殺事件」「聖徳太子の叛乱」「長屋王横死事件」「歌垣の王女 – 小説推古女帝」など、多数。

少年・少女向け作品(ジュブナイル)には、「オメガ・シティのぼうけん」「マーメイド戦士」「もう一つの世界」「少年エスパー戦隊」「ものおき小屋の恐竜」「時間砲計画(シリーズ)」「イルカの惑星」などがある。

古代史を扱った作品には、「SF作家古代史を歩く」「騎馬民族の思想」「聖徳太子の悲劇」「古代史を彩った人々」「神話の痕跡」「蘇える古代史」「古代大発見」「古代史の結論」「歴史から消された邪馬台国の謎」「ヤマトタケルの謎」などがある。

SF評論では、「知的冒険のすすめ」「SF文迷論入門」「SF的発想のすすめ」「日本アニメ誕生」「日本SF誕生」「「宇宙戦艦ヤマト」の真実」など。

東京都にある自宅にて死去。死因は、食道癌であった。85歳。死去の事実は、1週間が経過した12月5日に明らかとなった。

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