田久保忠衛

(たくぼただえ)
外交評論家・政治活動家・政治学者。右翼から超右翼にあたる日本最大のナショナリスト・保守主義の政治団体「日本会議」会長。杏林大学名誉教授。

1956年、早稲田大学を卒業後、海外にも多くの支社を持つ民間通信社である株式会社時事通信社に入社。地方部記者、ドイツ・ハンブルク特派員、アメリカ・ワシントン支局長、外信部長などを歴任後、1984年に論説委員。同年に退社し、杏林大学にて社会科学部(現在の総合政策学部)の教壇に立つ。学部長などを経て、2010年に同大学の名誉教授に就任。また、1994年には、慶應義塾大学にて法学博士の学位を取得している。

2015年には日本会議議長となり、保守派の論客として政権に対し憲法改正を働きかけるなど、精力的な政治活動を展開してきた。

専門は国際政治学、特にアメリカ外交に強く、「レーガン戦略と日本の破局」「新しい日米同盟 – 親米ナショナリズムへの戦略」「カーター外交の本音 – 道義戦略と日本の対応」など、数々の関連著書を発表した。

そのほかの著書(共著・編著を含む)に、「戦略の構図 – 米ソに揺さぶられる日本」「超大国・敵の敵は味方」「環太平洋経済圏」「米ソ覇権の構図」「戦略家ニクソン – 政治家の人間的考察」「アメリカの戦争」「激流世界を生きて – わが師、わが友、わが後輩」「目覚めよ日本」「憲法改正、最後のチャンスを逃すな!」「なぜ外務省はダメになったか」「憲法の論点」「言論は日本を動かす」「日中韓歴史大論争」「国家への目醒め」「日本国憲法と吉田茂」「国家を見失った日本人 – 外国人参政権問題の本質」「戦略的日本外交のすすめ」「テロの時代と新世界秩序」「ポスト冷戦と核」など、多数。

受賞歴に、月刊雑誌「文藝春秋」の読者が優れた記事を選出する文藝春秋読者賞を始め、特別功労賞、正論大賞など。

東京都三鷹市にある病院にて死去。死因は、細菌性肺炎であった。90歳。

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