江戸京子

(えどきょうこ)
ピアニスト。国内に留まらず、海外でも活躍したピアニストとして有名。同じくピアニストである江戸弘子、および実業家・企業家で三井不動産社長などを務めた江戸英雄の娘。世界的に著名な指揮者である小澤征爾の元妻。都民文化栄誉章、およびフランス政府・芸術文化勲章オフィシェ受章者。

東京都調布市にある桐朋女子高等学校を卒業後、フランスへ渡り、パリ国立高等音楽院で学ぶ。その後、アメリカに渡ってイリノイ州シカゴを本拠地とするシカゴ交響楽団と共演するなど、アメリカ・ヨーロッパを中心に演奏活動を展開し、着々とキャリアを重ねた。

1985年には「アリオン音楽財団」を設立、理事長を務めながら後進の育成に尽力したことでも知られている。また、同財団と朝日新聞社が共催する音楽祭「<東京の夏>音楽祭」(Tokyo Summer Festival)では芸術監督を務め、伝統芸能や世界の音楽などの普及に努めた。さらに、ジュネーブ国際コンクール、ロン・ティボー国際コンクール、チャイコフスキー国際コンクールなど、世界的な国際コンクールで審査員を務めたほか、日本演奏連盟理事、朝日新聞文化財団評議員、三井住友海上文化財団理事など、文化活動を行う団体を中心に数々の要職も歴任した。

主な受賞歴に、京都音楽賞(特別賞)、芸術選奨文部科学大臣賞などがある。

東京都内にて死去。死因は、老衰であった。86歳。

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