花原勉

(はなはらつとむ)
元レスリング選手。1964年の東京オリンピックにおけるレスリング男子グレコローマンスタイル・フライ級(52kg級)で、見事に金メダルを獲得したことで知られている。東京都世田谷区に本拠を構える日本体育大学の名誉教授も務めていた。同じくレスリング選手で、1992年のバルセロナオリンピックでグレコローマンスタイル57kg級代表に選ばれた花原大介の父。瑞宝中綬章受章者。

山口県下関市に生まれ、高校時代までは柔道に取り組む。日本体育大学への入学後にレスリングを始め、1960年の2年生時に全日本選手権で初優勝。以後、1965年まで6連覇するという快挙を成し遂げた。

上述した1964年の東京オリンピックでは、決勝にてブルガリアの強豪ケレゾフ選手を撃破。グレコローマンスタイルでは市口政光とともに金メダリストとなった。

引退後は母校である日本体育大学で教授などを務める傍ら、後進の育成にも尽力。レスリング王国と呼ばれた同大学レスリング部の一翼を担った。

日本レスリング協会の強化委員長を務めていた1988年には、韓国・ソウルで開催されたオリンピックにて、日本のレスリング陣が金メダル・銀メダルをともに2つずつ獲得。その直前、異例とも言える500日合宿を敢行していたことは有名な話である。同オリンピックでは、日本勢全体で4つの金メダルに終わったこともあり、レスリング陣の奮起が際立っていた。

著書に、「金メダルレストラン – 勝つための食事学」など。

東京都杉並区にある病院にて死去。死因は病気であると思われるが、詳しい病名などは不明。84歳。関係者の話では、闘病生活を送っていたという。

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