叶井俊太郎

(かないしゅんたろう)
映画プロデューサー・コラムニスト。「だめんず・うぉ〜か〜」などの代表作で知られる漫画家・倉田真由美の夫。

1967年、東京都生まれ。世田谷区にある都立園芸高等学校を卒業後、専門学校やハワイ留学、ラジオ局勤務などを経て、1991年、洋画配給会社であるニューセレクトに入社。映画のバイヤーなどを務め、フランスの巨匠として世界的に有名な映画監督であるジャン=ピエール・ジュネの人気作品「アメリ」(2001年公開)などを買い付けたことで知られている。その後、2004年に独立し、洋画の輸入・配給・宣伝、および邦画の企画・製作・配給・宣伝などを行う株式会社ファントム・フィルムを設立。翌2005年には、同じく映画関連会社であるトルネード・フィルムを設立し、代表取締役社長に就任した。

2009年には倉田真由美と結婚。プロデューサーとして数々の映画に携わり、人気の話題作も多く企画・プロデュースしてきたものの、2022年に末期となるステージ4の膵臓癌であることが発覚。余命半年を宣告され、以後は仕事を続ける傍ら、胆管ステント手術を受けるなど、懸命な闘病生活を送ってきた。

担当した主な映画作品には、「八仙飯店之人肉饅頭」「キラーコンドーム」「えびボクサー」「いかレスラー」「ヅラ刑事」「日本以外全部沈没」「ルネッサンス」「ギララの逆襲/洞爺湖サミット危機一発」「BOYS LOVE – 劇場版 -」などがある。

また、白夜書房が発行していた月刊雑誌「BUBKA」や、扶桑社が発行している週刊誌「SPA!」、集英社の男性向け週刊誌「週刊プレイボーイ」など、多くの人気雑誌にてコラムの連載歴も持つ。

著書に、「ビッグヒットは五感でつかめ!」「映画突破伝」「突然、9歳の息子ができました」「ダメになってもだいじょうぶ」「エンドロール!末期がんになった叶井俊太郎と、文化人15人の余命半年論(対談集)」などがある。

東京都内にある自宅にて死去。死因は、膵臓癌であった。56歳。2024年に入ってからは、腹水により歩行が困難となり、ほぼ寝たきり状態であった。また、亡くなる前週からは血液や胃液を毎日吐いてしまう状態が続いており、前日の夜にさらに容体が悪化、そのまま回復することなく亡くなってしまったという。なお、闘病の様子は妻である倉田真由美により、「NEWSポストセブン」の関連サイトである「介護ポストセブン」にて、「すい臓がんの夫と余命宣告後の日常」として連載されていた。

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