ルー・コンター

元戦艦乗組員・情報将校。太平洋戦争の発端と言われる旧日本軍によるアメリカ・ハワイへの真珠湾攻撃(1941年12月)にて沈没した戦艦「アリゾナ」の最後の生存者として有名。

アメリカ合衆国中西部ウィスコンシン州に生まれ、18歳で海軍に入隊。真珠湾攻撃当時は20歳で、アリゾナの艦上で負傷者の手当てに当たった。当攻撃ではアメリカ全体で約2,400人の犠牲者が発生し、そのうちアリゾナの乗組員は1,177人。未だその多くが沈没した艦内に眠っているという。一方で生存者は335人で、そのうちの1人として最後まで生き残っていたのがルー・コンター氏だった。現在、沈没した戦艦アリゾナの上には、追悼施設が設立されている。

第二次世界大戦後は情報将校として活躍し、ドワイト・D・アイゼンハワー、ジョン・F・ケネディ、リンドン・B・ジョンソンといった大統領の軍事顧問も手掛けた。また、晩年は毎年実施される追悼式典に参加、体力の衰えにより参加できなくなった最晩年には、ビデオメッセージによって犠牲者を追悼していた。

アメリカ合衆国西部カリフォルニア州にある自宅にて死去。死因は、鬱血性心不全であった。102歳。これで戦艦アリゾナの生存者335人はすべてが亡くなったことになる。死去の事実は、ハワイ州ワイピオのNPO法人「Pacific Historic Parks」(パシフィック・ヒストリック・パークス)により発表された。

タイトルとURLをコピーしました