ルイーズ・グリュック

詩人・随筆家(エッセイスト)。「ルイーズ・エリザベス・グリュック」「ルイーズ・E・グリュック」などの表記もある他、「グリュック」は「グリック」とされることも多い。2020年にノーベル文学賞を受賞したことで知られている。

サラ・ローレンス大学やコロンビア大学で学んでいたが、中退。その後、1968年に最初の詩集「第一子」(Firstborn)を発表。以来、トラウマ(心的外傷)や家族関係、孤独感などをテーマとして扱いながら様々な詩集を発表し、大きな注目を集めた。

1993年には、代表的な詩集として知られている「野生のアイリス」(The Wild Iris)で、文学などにおける優れた功績に対して授与されるピューリッツァー賞(詩部門)を受賞。2003年には、アメリカにおける桂冠詩人(Poet Laureate Consultant)の栄誉を受ける。

また、2014年には、「忠実で高潔な夜」(Faithful and Virtuous Night)で、アメリカで最も権威を持つ文学賞の1つと言われている全米図書賞を獲得した。さらに、2016年には、芸術分野での活躍と貢献を称えてオバマ大統領(当時)より表彰を受けている。

これらの功績が評価され、2020年、文学の分野で最も傑出した作品を創出した人物へ授与されるノーベル文学賞の受賞に至った。

その他の受賞歴に、ボリンゲン賞(2001年)、トーマス・トランストロンメル賞(2020年)などがある。

主な作品に、上述した「第一子」や「野生のアイリス」、「忠実で高潔な夜」の他、「アキレスの勝利」(The Triumph of Achilles)、「アヴェルノ」(Averno)、「The House on Marshland」、「Ararat」、「Meadowlands」、「The Seven Ages」、「Vita Nova」、「A Village Life」などがある。

自宅にて死去。死因は、癌であった。80歳。

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