作曲家・タレント・ラジオパーソナリティ・ピアニスト・実業家。財団法人箕面市文化振興事業団理事などの要職も務めていた。大阪出身の女性タレントである木田美千代の夫。
CM音楽、テレビ番組のテーマ曲、学校の校歌、企業の社歌、歌謡曲など、幅広いジャンルに渡って多数の作曲を手掛けたことで、「浪花のモーツァルト」と呼ばれて親しまれた。
1930年、兵庫県宝塚市に生まれ、関西学院高等部在学中に音楽に目覚める。卒業後に進学した関西学院大学ではバンドを組んでアコーディオンを担当。メンバーにはのちに著名俳優となる藤岡琢也がいたという。ほどなくして大学を中退し、プロピアニストに転向。キャバレーなどで活動したのち、1964年に、北原謙二が歌う「ふるさとのはなしをしよう」で作曲家デビューを果たした。
そのほかの歌謡曲で作曲を手掛けた作品には、「アホの坂田」「地底のランナー」「大阪は第二の故郷」「はじまりは中之島」「人生わらべ唄」「夢見る夢子」「虫けらの唄」などがある。そのうち、「人生わらべ唄」は、大学時代に一緒にバンドを組んでいた藤岡琢也が歌った。
テーマ曲を担当した放送番組には、「バラエティー生活笑百科」「西川きよしのバンザイ家族」「ラブアタック！」「平成古寺巡礼」「三枝の国盗りゲーム」「プロポーズ大作戦」「笑って笑って30分！」「ヒラメキ大作戦」「ノンストップゲーム」「トナリnoとなり」「帰ってきた歌謡曲」「爆笑寄席」「ザ・恋ピューター」「2時のワイドショー」「ただいま恋愛中」「福島のぶひろの、どうぞお構いなく。」など。
楽曲を担当したテレビCMには、「アサヒペン」「小山ゆうえんち」「日清チキンラーメン」「日清出前一丁」「日清焼そば」「ジャンボカラオケ広場」「弘進ゴム」「フェニックスプラザ摩耶」「エコリカ」「淡路夢舞台」「松尾ジンギスカン」などがある。
そのほか、プロ野球チーム・近鉄バファローズの応援歌「近鉄バファローズの歌」で編曲を手掛けたり、奈良県葛城市や大阪府大阪市中央区、奈良県山辺郡山添村などでそれぞれ市歌・区歌・村歌の作曲を担当したりするなど、多方面に渡って活躍した。
「バラエティー生活笑百科」「探偵！ナイトスクープ」「ワイドサタデー」「クイズキロワットアワー」「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで！！」「生×カラ！TV」「ものまね紅白歌合戦」「桃色つるべ 〜お次の方どうぞ〜」など、数々のテレビ番組への出演歴もある。
著書に、「キダタローのズバリ内証ばなし」など。
受賞歴に、文化庁芸術祭大賞（大衆芸能部門・関西参加公演の部）などがある。
死因などの詳細は明らかになっていない。93歳。死去の事実は、所属する株式会社ワイドウィンドウズの公式サイトにて、代表取締役である篠原義彦（円広志）名義で発表された。
