ハナ肇

(はなはじめ)
コメディアン・俳優・タレント・ミュージシャン(ドラマー)。コミックバンドである「ハナ肇とクレージーキャッツ」のリーダー兼ドラマー。日活の女優だった島村葉子の夫。

コメディアンとしてお茶の間の笑いを数多く誘った他、俳優としても幅広く活躍しており、日本アカデミー賞(優秀主演男優賞)・毎日映画コンクール(男優主演賞)・ブルーリボン賞(主演男優賞)などの賞を受賞している。また、いかりや長介をリーダーとする著名なコントグループ「ザ・ドリフターズ」において、志村けん以外の各メンバーの名付け親としても知られている。

持ちネタ(ギャグ)である「アッと驚く為五郎(タメゴロー)」は、1969年の流行語となるほど話題となり、現在でも高年層・老年層では口にする人がいるほどである。

主な出演映画に、「足にさわった女」「イチかバチか」「ハナ肇の一発大冒険」「やるぞみておれ為五郎」「なにがなんでも為五郎」「会社物語 MEMORIES OF YOU」「ニッポン無責任時代」「クレージー作戦 くたばれ!無責任」「日本一の色男」「ホラ吹き太閤記」「クレージーだよ天下無敵」「クレージーのぶちゃむくれ大発見」「だまされて貰います」「黒い十人の女」「スーダラ節 わかっちゃいるけどやめられねえ」「かあちゃん結婚しろよ」「太平洋ひとりぼっち」「私と私」「若い季節」「社長紳士録」「素敵な今晩わ」「こんにちは赤ちゃん」「河内フーテン族」「空想天国」「家族」「祭りだお化けだ全員集合!!」「ムツゴロウの結婚記」「星と嵐」「遙かなる山の呼び声」「ねらわれた学園」「パンツの穴」「コータローまかりとおる!」「地平線」「ドン松五郎の生活」「山田村ワルツ」「キネマの天地」「鉄拳」「もうひとつの原宿物語」「勝利者たち」など枚挙に暇がない。

また、テレビドラマでは、「坊つちやん」「男嫌い」「こんにちは結婚」「水戸黄門」「天下御免」「太陽にほえろ!」「大いなる旅路」「新書太閤記」「おんな家族」「ベルサイユのトラック姐ちゃん」「夜明けの刑事」「遠山の金さん」「Gメン’75」「大岡越前」「ピーマン白書」「黒革の手帖」「終りに見た街」「ただいま絶好調!」「特捜最前線」「私鉄沿線97分署」「マザコン刑事の事件簿」「函館のおんな」「徳川無頼帳」「新幹線物語’93夏」「野菊の墓」など、代表的なものに絞ってもとてもではないが書き切れない。

「カバ園長の動物園日記」「キャプテン」などのテレビアニメや、「ジャッカルの日」などの海外作品において、声優(吹き替え)としても活躍した。

バラエティでもそのキャラクターの面白さやタレントとしての才能がいかんなく発揮され、「シャボン玉ホリデー」「植木等ショー」「巨泉・前武ゲバゲバ90分!」「クレージーの奥さ〜ん!」「ビッグショー」「うそつきクイズ」「爆笑!!ドットスタジオ」「ひょうきん予備校」など、多数の番組に出演した。

その他、「エーザイ」「ファーストキッチン」「JR東海」「中外製薬」などのテレビCMでも活躍した。

死因は、肝不全と肺炎であった。63歳。晩年は肝細胞癌や食道静脈瘤破裂によって入退院を繰り返すなど健康状態に悩まされていた。最期は、家族やクレイジーキャッツのメンバーに見守られて息を引き取ったという。

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