モンテ・アーヴィン

元プロ野球選手(アメリカ)。黒人大リーガーとして、人種差別の壁を破ったパイオニアとして有名。日本では、「モンテ・アービン」と表記されることも多い。

1919年、アメリカ合衆国南部アラバマ州生まれ。ニュージャージー州の高校に通い、陸上競技など様々なスポーツで頭角を現していたが、ペンシルベニア州のリンカーン大学に入学後は、ニグロリーグの「ニューアーク・イーグルス」に入団。野球に集中するようになる。ニグロリーグでは三冠王獲得、最優秀選手賞受賞、オールスターゲーム5回出場など、優れた成績を残し、数々の栄誉に輝いた。

その後、第二次世界大戦への出兵などを経て、1948年のシーズンオフにメジャーリーグのニューヨーク・ジャイアンツに入団。翌1949年、メジャーリーグデビューを果たした。3年目となる1951年には打点王に輝き、翌1952年にはオールスターゲームにも出場するなど、7年の在籍期間においてコンスタントに活躍。1956年にはシカゴ・カブスに移籍し、同年を最後に現役を引退した。

メジャーリーグでの通算成績は、1949~1956年の通算8シーズにおいて764試合に出場、2,499打数731安打、ホームラン99本、盗塁28、打率2割9分3厘。現役引退後は、スカウトや渉外担当を経て、アフリカ系アメリカ人野球選手の認知活動などに従事。1973年にはアメリカ野球殿堂入りも果たした。なお、当人がニューヨーク・ジャイアンツ時代につけていた背番号「20」は、2010年に永久欠番に指定されている。

死因は、老衰であった。96歳。

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