（こまつとしひろ）
元プロ野球選手（投手）。プロ入りまでは「小松敏宏」（読み同じ）という名前だったため、こちらを使用している記事や報道も多い。
高知商業高校時代、1957年の春の選抜高校野球大会に左腕エースとして出場。決勝戦にて、王貞治を擁する早稲田実業と対戦し敗れ、準優勝したことで知られている。なお、この試合は、両校の投手が指のマメを潰しながら賢明に投げ続けた「血染めの決戦」として大きな話題となった。
その後、1958年に巨人軍（読売ジャイアンツ）に入団。すぐに一軍で起用されるなど将来が期待され、当時投手だった王選手と共に貴重な左投げ投手として世間からも注目を集めた。しかしながら、故障などもあって伸び悩んだ末、1962年に引退。引退後は、巨人軍のスコアラーや編成部次長などを務め、世界のホームラン王となるまでに成長した王選手を（年下であるにもかかわらず）「王さん」と呼びリスペクトしながら、裏方として影で支え続けた。球団と契約を結び、情報収集やデータ分析などを行う「先乗りスコアラー」の先駆者の1人でもある。
プロ通算成績は、35試合に登板、6先発、1勝2敗、奪三振72、防御率3.42。背番号は「45」、プロ4年目に「47」に変更。
病院にて死去。死因等の詳細は公表されていない。83歳。なお、死去の事実は巨人軍により発表された。
