ヘンリー・キッシンジャー

国際政治学者(アメリカ)。軍事戦略の専門家としても名高い。元アメリカ合衆国大統領補佐官・国務長官。所属政党は、アメリカ二大政党の1つ、共和党。

1923年、ドイツのフュルトでユダヤ系ドイツ人の家系に生まれるも、ナチス・ドイツによるユダヤ人迫害の影響で1938年にアメリカに渡る。以後、ニューヨーク市立大学シティカレッジやハーバード大学大学院などで学び、知識を蓄えた。その後、ハーバード大学での講師や外交問題評議会への参加などを経て、1968年に大統領となったリチャード・ニクソンからのスカウトにより政権入り。

以後、リチャード・ニクソン大統領(当時)や、ジェラルド・フォード大統領(当時)の下で、国家安全保障問題担当大統領補佐官や国務長官などの要職を務め、1970年代におけるアメリカ合衆国の外交政策を牽引した。特に、1971年に中国を極秘訪問した際は世界を驚きの渦に陥れ、「忍者外交」と称された。これにより、ニクソン大統領が翌年に中国訪問を果たす歴史的な出来事における立役者となった。また、パリ和平協定をまとめるなどの尽力によってベトナム戦争の終結に多大なる貢献を果たし、1973年にノーベル平和賞を受賞した。

一方で、多くの著書を発表しており、その作品には、「回復された世界平和」「核兵器と外交政策」「二国間の歪んだ関係」「キッシンジャー秘録」「キッシンジャー激動の時代」「中国 – キッシンジャー回想録」「リーダーシップ・傑出した指導者たちの世界戦略」などがある。

アメリカ合衆国コネティカット州にある自宅にて死去。死因などの詳細は公表されていない。100歳。

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