西木正明

(にしきまさあき)
作家・小説家。女優である桑原幸子の夫。冒険小説作家の親睦団体である「日本冒険作家クラブ」の創設者・発起人。

そのほか、日本文学振興会評議員、秋田県総合開発審議会委員、内閣府生活達人委員会委員、国土庁審議会専門委員、NHK国際放送審議会委員などの要職を歴任した。

早稲田大学を卒業後、平凡出版株式会社(現社名:株式会社マガジンハウス)にて、男性向けファッション雑誌である「ポパイ」や、一時期は膨大な売り上げによって同社経営の中核を担っていた男性向け週刊誌「平凡パンチ」などの編集を手掛けた。その後独立し、1980年に「オホーツク諜報(ちょうほう)船」にて作家デビュー。同作品により、日本ノンフィクション賞新人賞を受賞。以後、実際に存在する人物や、実際に発生した事件などを基にストーリーが展開される小説を数多く発表し、人気作家に成長すると共に、多くの賞を受賞した。

主な著作は、上述したデビュー作「オホーツク諜報船」を始め、「悪夢の封印」「近づかない地平線」「とんだ旅して地平線」「蛇頭」「オーロラ・コネクション」「オホーツク特急」「ケープタウンから来た手紙」「何かしなきゃ男じゃない」「虚名」「想い出のグリーングラス」「ナンダ・デヴィ」「ルーズベルトの刺客」「氷海の幻日」「夢顔さんによろしく」「流木」「養安先生、呼ばれ!」「標的」「冬のアゼリア」「極楽谷に死す」「一場の夢」「孫文の女」「ウェルカムトゥパールハーバー」「人生、お楽しみはこれからだ」「水色の娼婦」など、多数。

なお、「凍れる瞳」「チャイナシャドー」「鳥の歌」など、多くの作品がテレビドラマや映画として映像化されているほか、ミュージカルとして舞台化もされている。

主な受賞歴に、上述した日本ノンフィクション賞新人賞を始め、直木三十五賞、柴田錬三郎賞、新田次郎文学賞など。

神奈川県川崎市にある病院にて死去。死因は、敗血症性ショックであった。83歳。

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