西村朗

(にしむらあきら)
作曲家。東京音楽大学教授。日本音楽コンクール委員長。日本を代表する現代音楽作曲家の1人。紫綬褒章受章者。

草津夏期国際音楽アカデミー&フェスティヴァルやいずみシンフォニエッタ大阪の音楽監督を務めたことで知られている。NHK・Eテレにおける「N響アワー」の司会としても活躍した。その他、尚美学園講師、東京藝術大学非常勤講師などを歴任。

また、石川淳の小説が原作の新作オペラ「紫苑物語」や、いずみシンフォニエッタ大阪の定期演奏会で披露された「三重協奏曲<胡蝶夢>」などが話題を集めた。

受賞歴に、エリザベート王妃国際音楽コンクール作曲部門大賞、ルイジ・ダルラピッコラ作曲賞、毎日芸術賞、サントリー音楽賞、舞台芸術創作奨励特別賞、日本現代芸術振興賞、エクソンモービル音楽賞、ミュージュック・ペンクラブ音楽賞、中島健蔵音楽賞などの他、6度に渡る尾高賞(最多タイ)などがある。

主な作品に、「オーケストラのための前奏曲」「管弦楽のためのファンファーレ」「幻影とマントラ」「ティンパニ協奏曲」「クラリネットと弦楽のための協奏曲「第一のバルド」」「チェロ協奏曲」「アストラル協奏曲「光の鏡」」「室内オーケストラのための「耿」」「ノスタルジア」「華開世界」「巫楽〜管楽と打楽器のためのヘテロフォニー」「時の虹彩」「邦楽合奏のためのヘテロフォニー」「アワの歌」「火輪」「赤光」「沙羅双樹」「蛍」「弦楽四重奏のためのヘテロフォニー」「2台のピアノのための「水の詩曲」」「弦楽のための悲のメデテーション」「6人の打楽器奏者のための「ケチャ」」「カーラ」「エクタール」「ヤントラ」「レゴン」「カヤール」「水の影」「ウトパラ」「ヘイロウス」「極光」「ヴァイオリン・ソナタ」「チェロのためのオード」「カラヴィンカの歌」「玉響」「銀の糸」「ピパ」「パドマ」「プンダリーカ」「オルガヌムス」「光の蜜」「黄昏」「タンゴ」「夜光」「夢魔」「トッカータ」「トリトローペ」「ペンギン組曲」「薔薇の変容」「夜の呪文」「サファイア」「極楽鳥たちへの3つのエチュード」「まぼろしの薔薇」「秘密の花」「祇園双紙」「死にたまふ母」「炎の挽歌」「蝶を夢む」「両界真言」「永訣の朝」「花紅」「アノクダッチ幻想曲」「エクスタシスへの雅歌」「八月の熱い雨」「ふり返れば猫がいて」など、多数。

病院にて死去。死因は、右上顎癌であった。69歳。

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