藤原新平

(ふじわらしんぺい)
演出家。現在は角野卓造が代表を務めている劇団「文学座」に所属し、数多くの作品において演出を手掛けたほか、兵庫県尼崎市にある県立尼崎青少年創造劇場(通称「ピッコロシアター」)の客員演出家でもあった。

早稲田大学を中退後、1964年に文学座の演出部メンバーとなり、以後50年以上に渡っての本公演・アトリエ公演など、劇作家である別役実氏が書き下ろした文学座作品においてほぼすべての演出を手掛けた。

文化庁の派遣研修員としてアイルランドへの留学経験があるほか、芸術省からの招聘でポーランドにも留学した。

演出を手掛けた主な作品には、「タンゴ」「熱海殺人事件」「にしむくさむらい」「息子はつらいよ」「山猫からの手紙」「猫ふんぢゃった」「夜明けの街」「雨が空から降れば」「風の中の街」「野分立つ」「そして誰もいなくなった」「最後の晩餐」「バラード」「思い出を売る男」「僕の東京日記」「時の物置」「犬が西むきゃ尾は東」「見よ飛行機が高く飛ぶのを」などがある。

受賞歴に、紀伊國屋演劇賞(個人賞、団体賞)、文化庁芸術祭賞(優秀賞)、兵庫県文化功労賞、テアトロ演劇賞、文学座賞(久保田万太郎賞)、名古屋演劇ペンクラブ年間最優秀賞などがある。

東京都にある病院にて死去。死因は、老衰であった。95歳。

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