ウィルソン・フィッティパルディ

元レーシング・ドライバー(ブラジル)。国際自動車連盟が主催する自動車レースの最高峰「F1」(フォーミュラ1)で活躍していたことで知られている。同じくF1ドライバーで、ワールドチャンピオンにも輝いたエマーソン・フィッティパルディの兄。同じく元F1ドライバーであるクリスチャン・フィッティパルディの父。FIA殿堂(FIAホール・オブ・フェイム)メンバーの1人。ブラジル史上最も偉大なレーシングドライバーと言われている。なお、同名であった父親と区別するため、「ウィルソン・フィッティパルディ・ジュニア」「ウィルソン・フィッティパルディ Jr.」「ティグラォン」「ウィルシーニョ」などと呼ばれたり表記されたりすることも多い。

チーム・ロータスからF3やF2にて活躍後、1972年、「ブラバム・モーターレーシング」からスペイングランプリ(GP)に出場し、F1デビューを果たす。以後、弟のエマーソン・フィッティパルディと共に兄弟で設立したレーシングチーム「フィッティパルディ・オートモーティブ」でもF1に参戦した。1975年のアメリカグランプリ(GP)を最後にF1からは引退したが、合計で38戦に出場。その後は、ストックカー・ブラジル選手権などで活躍したほか、F1チームのオーナーとして運営に尽力した。

死因などの詳細は不明。80歳。2020年に自宅にて転倒し、脳出血を患っていたほか、2023年のクリスマスに食物を喉に詰まらせて窒息の上、心停止。鎮静と気管挿管が施された上、入院治療が続いていた。

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