藤岡康太

(ふじおかこうた)
騎手。JRA(日本中央競馬会)所属。同じくJRAの騎手である藤岡佑介の弟。JRA調教師である藤岡健一の息子。

1988年、滋賀県栗太郡(現:栗東市(りっとうし))で調教師である父の下に生まれる。幼少時代に兄の影響で乗馬を始め、ほどなくして騎手を目指すようになる。2004年、日本中央競馬会競馬学校に第23期生として入学し、2007年3月、中京競馬場で開催された3歳未勝利戦にて栗東・宮徹厩舎よりデビュー。初騎乗で初勝利を果たした。2009年には、ジョーカプチーノとのコンビでNHKマイルカップを制覇し、GI初勝利も果たす。2010年から2011年にかけては、持病である肺気腫のために全ての騎乗予定を取りやめて休養生活を送ることもあったが、2023年にはナミュールに騎乗してマイルチャンピオンシップを制し、14年ぶりのGI勝利(通算2勝目)をあげた。JRA通算成績は803勝、うち重賞は22勝。

病院にて死去。死因は、レース中の落馬による頭部・胸部の負傷であった。35歳。4月6日の阪神競馬第7競走にて前の馬に接触して落馬し、自力で起き上がることができず、担架にて病院へ搬送。入院加療中だった。4月10日には兄である藤岡佑介氏により、意識が回復せず重篤な状態であることが公表されていたが、その日の夜、ついに帰らぬ人となってしまった。30代半ばを過ぎて円熟味を増し、今後がますます期待されていた矢先の訃報であった。なお、中央競馬でレース中の落馬事故で亡くなった騎手は、2004年の竹本貴志氏以来20人目となる。

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