(けんもちしょうじ)
将棋棋士。師匠は、荒巻三之9段。棋士番号は73。段位は9段。
1934年、東京府(現在の東京都)に生まれ、1948年、14歳のときに日本将棋連盟のプロ棋士養成機関「奨励会」(正式名称:新進棋士奨励会)に入会。1954年に初段に昇段すると、1956年に予備クラスで優勝して4段となり、プロ入りを果たす。その後、1961年の東西対抗勝継戦(天王戦および棋王戦の前身)で優勝するなど、1960年代前半に隆盛を誇った。2000年に引退する際の段位は8段。引退後の2013年に、引退棋士昇段規定により9段に昇段した。通算成績は、399勝、660敗。いくつもの永世称号を持ち、棋士として初めて国民栄誉賞を受賞した羽生善治に勝利を収め、昇級を阻止したこともある。
主な受賞歴に、日本将棋連盟功労者表彰(1973年)、現役勤続40年表彰(1996年)など。
弟子に、佐藤慎一、橋本崇載、さらには「1分将棋の神様」と呼ばれ、のちに「ひふみん」の愛称で広く国民に親しまれた加藤一二三らがいる。
死因は、心不全であった。81歳。