ブルックス・ロビンソン

元プロ野球選手(アメリカ)・野球解説者。プロ入り以来、一貫して同一チームの第一線で活躍するフランチャイズ・プレイヤーで、メジャーリーグベースボール(MLB)アメリカンリーグ東地区に所属し、メリーランド州ボルチモアを本拠地とするボルチモア・オリオールズにて、23年間プレイした。背番号「5」は、同チームの永久欠番に指定されている。

ポジションは三塁手で、守備の名手として難しいボールでも巧みにキャッチし処理することから「人間掃除機」(The Human Vacuum Cleaner)と呼ばれた。また、上述のとおり、一貫してボルチモア・オリオールズでプレイしたことから、「ミスター・オリオール」とも呼ばれる。ゴールドグラブ賞も16年連続(1960~1975年)で獲得しており、日本の元プロ野球選手で「ミスター・ジャイアンツ」こと長嶋茂雄も、現役時代は当人のフィールディングを参考にしていたと言われている。

オールスター・ゲームへの選出は18回。その他、シーズンMVP、オールスターMVP、ワールドシリーズMVP、ルー・ゲーリッグ賞、ロベルト・クレメンテ賞、ベーブ・ルース賞など、輝かしい実績を誇る。一方で、4度に渡る三重殺打(トリプルプレーを引き起こした打席)の経験があり、MLB記録となっている。

プロ23年間の通算成績は、2896試合に出場、2,848安打、268本塁打、1,357打点、打率2割6分7厘。1983年に、92.0%という高い得票率で、アメリカ野球殿堂入りを果たした。

死因などの詳細は公表されていない。86歳。死去の事実は、ボルチモア・オリオールズより公式発表された。晩年は、健康上の問題を抱えていたという。

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