鶴橋康夫

(つるはしやすお)
映画監督・演出家・テレビディレクター。紫綬褒章・旭日小綬章受章受章者。

中央大学を卒業後、1962年、近畿広域圏を対象にテレビジョン放送事業を展開する讀賣テレビ放送株式会社に入社。のちにフリーとなる。

50年以上の長きに渡って一貫してテレビドラマ演出を手掛け、1982年には「かげろうの死」で芸術選奨新人賞(放送部門)、1984年には「魔性」及び「危険な年ごろ」で芸術祭賞(優秀賞)を受賞。また、2000年には「刑事たちの夏」でギャラクシー賞(大賞)、2005年にも「砦なき者」で芸術選奨文部科学大臣賞及び放送文化基金賞を受賞するなど、数々の賞を手にしたことで、「賞男」や「芸術祭男」と呼ばれて称えられた。

その他の受賞歴には、テレビ大賞最優秀個人賞、ギャラクシー賞(特別賞・最優秀賞)、文化庁芸術作品賞、上海テレビ祭監督賞、民間放送連盟賞(最優秀賞)、放送批評懇談会賞(最優秀賞)、放送人グランプリ特別賞など、枚挙に暇がない。

初めて映画のメガホンを握ったのは、豊川悦司が主役を演じ、渡辺淳一の長編小説を映画化した「愛の流刑地」で、以後、2011年に「源氏物語 千年の謎」、2016年に「後妻業の女」、2018年には「のみとり侍」で監督を務めた。

上述した「かげろうの死」や「刑事たちの夏」、「魔性」「危険な年ごろ」「砦なき者」の他、手掛けたテレビドラマには、「坂部ぎんさんを探して下さい」「いもうと」「死刑執行命令」「松本清張の喪失」「五瓣の椿」「殺して、あなた・・・」「遠めがねの女」「手枕さげて」「結婚式」「おれは裸だ」「最後の恋」「喝采」「愛の世界」「朝日のあたる家」「性的黙示録」「東京ららばい」「熱い絹」「龍神町龍神十三番地」「天国と地獄」「悪女について」「おやじの背中」「女系家族」「白い巨塔」「ややととさん」「祇園物語」「悲曲・禁じられた愛」「お玉・幸造夫婦です」「永遠の仔」「寝たふりしてる男たち」「天国への階段」「リミット もしも、わが子が・・・」などがある。

死因は、誤嚥性肺炎であった。83歳。

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