松井範雄

(まついのりお)
俳優・声優。玉川大学を卒業後、現代演劇協会附属演劇学校にて演技を学び、1976年より演劇集団「円」(えん)に所属。

俳優として数多くのテレビドラマや映画、舞台などで活躍する一方、バリトンからテノールに至る音域をもつ声質を活かし、声優としても活躍した。

出演した主なテレビドラマには、「特捜最前線」「松本清張の事故」「大空港」「巨獣特捜ジャスピオン」「はね駒」「外科医有森冴子」「赤ちゃんが来た」「輝く季節の中で」「毛利元就」「利家とまつ」「龍馬伝」「事件記者チャボ!」「職員室」「犯罪交渉人ゆり子」「次郎長背負い富士」「本当と嘘とテキーラ」「CONTROL 〜 犯罪心理捜査 〜」など、多数。

出演した主な映画には、「影武者」「鬼畜」「ミンボーの女」「タンポポ」「マルタイの女」「まあだだよ」「明日への遺言」「ドラッグストア・ガール」などがある。

舞台では、「ペリクリーズ」「ルーマーズ」「夏の夜の夢」「尺には尺を」「赤ずきんちゃんの森の狼たちのクリスマス」「まちがいつづき」「あらしのよるに」「シーンズ・フロム・ザ・ビッグ・ピクチュアー」「不思議の国のアリスの帽子屋さんのお茶の会」など。

また、声優として吹き替えを担当した海外ドラマ・海外映画には、「ロビン・フッド」「マルホランド・ドライブ」「スペース カウボーイ」「スペースバンパイア」「地獄の戦艦」「アンタッチャブル」「007 ダイ・アナザー・デイ」「キス・オブ・ザ・ドラゴン」「300(スリーハンドレッド)」「リトル・ミス・サンシャイン」「88ミニッツ」「インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国」「名探偵モンク」「ER緊急救命室」「ベートーベン・ウィルス」「ギルモア・ガールズ」「気分はぐるぐる」「デスパレートな妻たち5」「クリミナル・マインド4」「グッド・ワイフ3」などがある。

死因は、病気のためとされているが、病名などの詳細は明らかになっていない。72歳。晩年は療養生活を送っていたという。死去の事実は、1ヵ月近くが経過した12月4日に、演劇集団「円」と同時に設立された所属俳優のマネジメント会社「円企画」により発表された。

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