大橋純子

(おおはしじゅんこ)

歌手。圧倒的な歌唱力を持つ歌手として、多くの人々の心をつかんだ希代の歌姫。作曲家・編曲家である佐藤健の妻。

北海道中部の道央地方にある夕張市出身。北海道札幌市に本拠を構えていた私立大学・藤女子短期大学の在学中にバンド活動を開始。1974年、アルバム「フィーリング・ナウ」にてメジャーデビューを果たす。1976年、セカンドアルバム「ペイパー・ムーン」がヒットし、翌1977年には、土屋昌巳や佐藤健が在籍したポップバンド「美乃家セントラル・ステイション」をバックバンドとして従え、「大橋純子&美乃家セントラル・ステイション」として発表した「シンプル・ラブ」も人気を博した(佐藤健とはのちの1979年に結婚)。

さらに1978年には「たそがれマイ・ラブ」で日本レコード大賞金賞を受賞。翌1979年には、「シルエット・ロマンス」が大ヒットし、日本レコード大賞最優秀歌唱賞を獲得した。

その他の発表曲に、「鍵はかえして!」「ペイパー・ムーン」「坂の上の家」「ミスター・スマイル」「スターライト・トレイン」「サファリ・ナイト」「ビューティフル・ミー」「カナディアン・ララバイ」「あなたにはわからない」「ファンタジック・ウーマン」「眠れないダイヤモンド」「結婚の理想と現実」「愛は時を越えて」「禁じられた夢の中で」「20才の頃」「メロディ」「大人の恋をしましょう」など、多数。

また、もんたよしのりとのデュエットシングルとして、1983年に「夏女ソニア」、翌1984年に「恋はマジック」を発表している。

出演したテレビ番組には、「ビューティフル・ミー」で出場したNHKの年末恒例歌番組「紅白歌合戦)(1979年)を始め、「ミュージックフェア」「ザ・ベストテン」「NHK歌謡コンサート」「青春のポップス」「HEY!HEY!HEY!」などがある。

主な受賞歴に、上述した日本レコード大賞(金賞、最優秀歌唱賞)を始め、東京音楽祭国内大会シルバー・カナリー賞、東京音楽祭世界大会外国審査員団賞、同大会最優秀歌唱賞、TBC世界歌謡祭グランプリなどがある。

著書に、「わがままでなければ愛せない」など。

死因は、食道癌であった。73歳。2018年3月に食道癌、翌4月には乳腺癌を患っていることが発覚。翌2019年には歌手活動に復帰したものの、2023年3月に食道癌の再発が認められ、治療に専念していた。2023年10月に、デュエットシングルを一緒にヒットさせたもんたよしのり氏が亡くなった際も、追悼のコメントを発表するなど元気な様子だったという。しかしながら、1週間ほど前に容体が急変し、緊急入院。そのまま帰らぬ人となった。

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