南部虎弾

(なんぶとらた)
コメディアン・パフォーマー・お笑い芸人。体を張った過激な芸で知られるパフォーマンス軍団「電撃ネットワーク」のリーダーとして、「南部ちゃん」と呼ばれ親しまれた。以前は、人気お笑いグループ「ダチョウ倶楽部」のリーダーを務めていたことでも知られている。両サイドの髪の毛を逆立て、派手なサングラスをかけた姿がトレードマーク。

持ちネタに、生きたサソリを口に加える「サソリ食い」や、ドライアイスをほおばって食べる「ドライアイスのむさぼり喰い」、額にくっつけたビール缶から中身を注いだりする「禅パワー」などがあり、そのほかにも爆竹や花火などを用いた過激かつ突飛な芸風が持ち味だった。「電撃ネットワーク」は、海外でも「Tokyo Shock Boys」(トーキョー・ショック・ボーイズ)の名で知られ、オーストラリアを中心に人気を博している。

テレビドラマや映画にも出演歴があり、その作品には「仮面ライダーゴースト」「裸の大将放浪記」「蒲田行進曲」(以上、テレビドラマ)や、「いかレスラー」「ファイト☆ガールズ」「兜王ビートル」「影武者」「デストロイ・ヴィシャス」「倍音 – ばいおん」(以上、映画)などがある。

著書に、「絶対成功しない生き方 – 南部式幸福論」「電撃ネットワーク南部の公開処刑」など。そのほか、「電撃ウォーリャーズ」「死ぬかも知れないお仕事」「南部虎弾のいい女指南塾」「南部虎弾の俺の映画道」「南部虎弾の危パン」「格闘男」といった雑誌や新聞メディアへの連載多数。

死因は、脳卒中であった。72歳。亡くなった日は、奇しくも「ダチョウ倶楽部」のメンバーで2022年に亡くなった上島竜兵氏の誕生日だった。また、親交が深いとされていたエスパー伊東氏もつい先日亡くなったばかりであり、人気パフォーマーの続けての訃報となってしまった。亡くなる3日前には、自らエスパー伊東氏を追悼する内容の動画をYouTubeに投稿しており、ファンの間には悲しみとともに、突然の死去に対する驚きが広がっている。近年は、糖尿病に悩まされていたほか、急性冠症候群による心不全を発症し8時間におよぶ心臓バイパス手術を受けたり、腎機能低下のため生体腎臓移植手術を受けたりするなど、健康状態に悩まされる生活が続いていたという。なお、死去の事実は、「電撃ネットワーク」の公式X(旧名称・Twitter)にて翌日に報告された。

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