ディッキー・ベッツ

ミュージシャン・ギタリスト・歌手(アメリカ)。アメリカ南部のルーツ・ミュージックであるサザン・ロックの代表的なバンド「オールマン・ブラザーズ・バンド」のオリジナルメンバー(ギタリスト)として知られる。

1943年、フロリダ州ウェストパームビーチに生まれ、5歳よりウクレレの演奏を始めるなど幼少時代から音楽に親しみながら育つ。ハイスクール時代にはさまざまなバンドで活動し、着々と技術と音楽性を磨いていった。その後1969年に、ギタリストであるデュアン・オールマンと出会い、サザンロックバンドである「オールマン・ブラザーズ・バンド」を結成。デュアンとのツインリードギターで人気を博した。当人はギターのほか作曲も担当していたが、バンドが解散・再結成を繰り返していたこともあり、別バンドのメンバーやソロとしても活躍した。

「オールマン・ブラザーズ・バンド」としてのアルバム作品には、「オールマン・ブラザーズ・バンド」「フィルモア・イースト・ライヴ」「アイドルワイルド・サウス」「ブラザーズ&シスターズ」「熱風」「ウィン、ルーズ・オア・ドロウ」などがある。

ソロアルバムには、「Highway Call」「Atlanta’s Burning Down」「Pattern Disruptive」「Night」「Let’s Get Together」「Dickey Betts & Great Southern」「The Official Bootleg(ライブアルバム)」などがある。

主な受賞歴に、ベスト・ロック・インスト賞(1996年、「ジェシカ」にて)があるほか、音楽を始めとする大衆文化を取り扱うアメリカの著名雑誌「ローリング・ストーン」誌が選ぶ「歴史上最も偉大な100人のギタリスト」では、58位(2003年)、61位(2011位)に選ばれている。

アメリカ合衆国南部フロリダ州サラソタにある自宅にて死去。死因は、癌および慢性閉塞性肺疾患であった。80歳。かねてより同病のために闘病生活を送っていたという。

タイトルとURLをコピーしました