堀川清司

(ほりかわきよし)
工学者。特に高潮、津波、海岸浸食など、海岸およびその水域のさまざまな要素について研究する海岸工学の創始者として名を馳せ、人材育成などにも尽力していた。東京大学名誉教授。そのほか、埼玉大学学長、武蔵工業大学(現:東京都市大学)学長、土木学会会長などの要職も務めた。紫綬褒章・瑞宝重光章受章者。文化功労者。1981年に国際海岸工学賞、1997年に日本学士院賞を受賞しているほか、2007年には、文部科学省の特別機関かつ国立アカデミーである日本学士院の会員に選出された。

1952年、東京大学を卒業後、同大学の講師や教授を務めながら、日本において海岸工学が誕生した黎明期より40年以上に渡り、海岸の開発利用、保全整備などに関する研究に取り組む。ほどなくしてその分野の第一人者として知られるようになり、日本の海岸工学が世界トップレベルに成長するまで育て上げた。研究テーマは、海岸およびその水域における環境問題を始め、高潮や津波、波力と建造物、海浜変形、沿岸波浪など多岐におよぶ。

死因などの詳細は明確になっていない。96歳。死去の事実は、亡くなってから6日ほどが経過してから明らかとなった。

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