フランク・ステラ

彫刻家・画家(アメリカ)。特に、第二次世界大戦後のアメリカ合衆国における抽象絵画を代表する芸術家として知られ、絵画のみならず彫刻も含めた幅広いジャンルにおいて数々の作品を残した現代美術の巨匠。

1936年、アメリカ合衆国マサチューセッツ州ミドルセックス郡モールデンに生まれ、ニュージャージー州プリンストンにあるプリンストン大学にて美術史を学ぶ。その後、ニューヨークを拠点として活動を開始し、1950年代後半に「ブラック・ペインティング」と呼ばれるシリーズ作品にて注目を集めた。1980年代以降は路線を変更し、鮮やかな色彩を施された立体物などがダイナミックな印象を与える独特の作風が持ち味となった。日本にも深い縁があり、千葉県佐倉市にある「DIC川村記念美術館」が当人の作品を多く所有しているほか、1993年には福岡県北九州市の工場にて、鉄屑や空き缶を用いた鉄鋼彫刻の公開制作会を開催している。

代表的な作品に、上述した「ブラック・ペインティング」シリーズのほか、「グラン・カイロ」「ゲッティ廟」「インディアン・バード」などがある。

アメリカ合衆国ニューヨークにある自宅にて死去。死因は、悪性リンパ腫であった。87歳。

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