フランク・ボーマン

元宇宙飛行士(アメリカ)。1968年に史上初の有人月周回飛行に成功した宇宙船「アポロ8号」に搭乗、船長を務めていたことで有名。「フランク・ボーマン2世」「フランク・フレデリック・ボーマン2世」などと表記されることもある。

アメリカ合衆国の中西部・インディアナ州にある工業都市、ゲーリーの出身。地元には、当人の宇宙飛行士としての栄誉を称え、その名前を冠した「フランク・ボーマン高速道路」があることが知られている。

陸軍士官学校、アメリカ空軍を経て、1957年にカリフォルニア工科大学で航空工学の修士号を取得。テストパイロットに選ばれたのち、1962年にアメリカ航空宇宙局(NASA)の宇宙飛行士に選出された。

1968年、2度目の宇宙飛行でアポロ8号の船長に就任、月を10周するなどしたのちに帰還。翌1969年にアポロ11号が月面着陸を果たす道筋を作った。このミッションにより、世界初のニュース雑誌として著名な「タイム」誌が選ぶ「パーソン・オブ・ザ・イヤー」(その年に最も影響を与えた人物)に名を連ねている。

1970年にアメリカ空軍およびアメリカ航空宇宙局(NASA)を退職、大手国内線航空会社であったイースタン航空の顧問に就任し、さらにはのちにCEOを務め、経営にも携わった。

アメリカ合衆国北西部・モンタナ州の最大都市であるビリングスにて死去。死因などの詳細は公表されていない。95歳。死去の事実は、アメリカ航空宇宙局(NASA)によって発表された。

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