沓掛哲男

(くつかけてつお)
元政治家・官僚。旭日大綬章受章者。

石川県金沢市に生まれ、東京大学を卒業後、旧・建設省に入省。道路局長・建設技監などを経て、1986年の参議院議員通常選挙に自民党より出馬し、初当選を果たす。1992年の同選挙でも再選。1998年には落選してしまうものの、2000年に行われた参議院議員補欠選挙で当選し、復帰。翌2001年の参議院議員通常選挙にも当選した。

小泉純一郎内閣総理大臣(当時)の下で2005年に国家公安委員長兼防災担当大臣(内閣府特命担当大臣)として初入閣したほか、通商産業省政務次官、環境副大臣、自由民主党参議院政策審議会・会長、参議院政治倫理の確立及び選挙制度に関する特別委員会・委員長などの要職を歴任した。

2007年の参議院議員通常選挙では5回目の当選を目指したものの、高齢のため自民党公認を得ることが出来ず、立候補を断念。しかしながら2年後の2009年に、自民党から民主党に転じて衆議院議員総選挙に立候補。見事に当選を果たし、参議院から衆議院に鞍替えした。2012年の衆議院議員総選には出馬せず、政界を引退。

政治活動以外では、金沢工業大学で客員教授を務めていたほか、過去には、「東北の発展と社会資本の整備」「建設技術研究開発」「有料道路整備資金融資事業」などの論文を発表している。

東京都内にある病院にて死去。死因は、心不全であった。94歳。死去の事実は、家族葬が営まれたあと、約1週間が過ぎたのちに明らかとなった。

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